フォーマルまめ知識

サイドベンツとセンターベント

フォーマルウェアの由来やネクタイの結び方、正しい着こなし方など‥
知っておくと便利で楽しい、フォーマルまめ知識のご紹介!

スーツのバックスタイルの大きな特徴「ベント」
ノーベント、センターベント、サイドベンツを大きく3つあります。
その中でも浅め深め、カギ型など色々とあります。

「ベンツ」という言葉を聞き、あの自動車メーカーのスーツだと勘違いして
いくらするのだろうかと言った友人がいますが、そうではなく、
スーツのジャケットに入ったスリットの事ですね。

元々は抜け口や通気孔という意味をもつベント(vent)ですが、
辞書によるとventでベンツとも読み、こちらの場合はそのまま
「服の背・両脇などの切りあき」という意味になるようです。

ビジネスマンにとってスーツは言わば戦闘服。
ベントの起源は中世の甲冑にあるようで、
サイドベンツは騎士が鞍上でサーベルを抜きやすいように設けられたものが
始まりだと言われています。

サイドベンツのことを日本で「剣吊り」と呼ぶのも、
この名残かもしれませんね。

最近のデザインではサイドベンツを浅くとられたものも見受けられますが、
深く切りあけられたものをディープサイドベンツなどと呼び、
これらは伝統的なデザインだと言えるでしょう。

イタリアスーツのように深いサイドベンツですと、
ポケットに手を入れた時も裾が広がらず、立ち姿もキマります。

フォーマルスーツでは、ベントのないもの「ノーベント」がほとんどで
その方がフォーマル度も高くなりますが、
稀にサイドベンツのフォーマルスーツもあります。

これらは、ビジネスでも、友人同士で催すウェディングや
パーティーなどのフォーマルシーンでも、
使い勝手の利くユーティリティなスーツと言えるでしょう。

サイドベンツに対して、
背中の中央で切りあけられているものを、「センターベント」と呼びます。

最もオーソドックスな切りあきである「センターベント」は、
貴族が乗馬をする際に、ジャケットの裾まわりが突っ張らないようにした、
あるいは、鞍にまたがる際に、裾を下敷きにしないように入れた切れ目の名残と言われています。

そのため「センターベント」は「馬乗り」とも呼ばれます

サイドベンツもセンターベントも、
騎乗時の動きやすさを追求した結果の賜物ですが、
貴方たなら「剣吊り」と「馬乗り」
大きく意味の違うベントのどちらを選ばれますでしょうか。

サイドベンツで仕事の未来を切り開く騎士のように?
それとも、センターベントで優雅に馬を駆る貴族のように?

「大きな商談やプロジェクトにはサイドベンツで挑む!」
そんなこだわりをもって着まわすのもいいかもしれませんね。

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