フォーマルまめ知識

パンツの裾はシングル?ダブル?

フォーマルウェアの由来やネクタイの結び方、正しい着こなし方など‥
知っておくと便利で楽しい、フォーマルまめ知識のご紹介!

スーツのパンツの裾、シングル(モーニングカット服務)、ダブルと
ありますが、普段お使いのスーツの裾はどのようにされていますか?

フォーマルスーツの裾がシングルであることは以前にもご紹介しました。
>>バックナンバー参照
波平もマスオも間違えた?礼服のスソ

燕尾服、タキシードなど礼装とされるもの、
どれひとつとってもダブルの裾は見かけませんよね。

ではダブルはいつどうやって誕生したのか?

それは雨の日に泥をよけるために裾を裾をまくったのが起源と言われています。

生まれたシーンは次のとおり。

19世紀末のアメリカのニューヨークで、今で言うセレブの結婚式があり、
名だたる有力者たちだったそうです。

その日、天候は式を前に悪化し大雨。
19世紀末の事ですから道路も整備されておらず、馬車で轍の中、
泥しぶきをあげて訪れる方もおられたでしょう。

その日はあいにくの雨模様で、
遅刻する出席者も目立つ中、オシャレで有名なイギリス紳士が、
パンツの裾が雨で汚れるのを避けるために裾を折り返して来たそうです。

慌てて会場に到着したその紳士は、裾を折り返したまま
裾を元に戻すのを忘れてしまったそうです。

その姿を見たニューヨークの紳士達は新しいファッションと勘違いして、
マネするようになって広まったという説があります。

しかし、諸説ありスコットランド発祥説というのもあります。
1893年、競走馬のオーナーだったイギリス下院議員のルイスハム子爵が
雨でぬかるんだパドック(下見場)で、
裾がよごれないように折り返した姿の見映えがよかったことから、
多くの人がマネをしたという説です。

もうひとつのスコットランド説でも
狩猟に熱中した貴族達が裾をまくり上げたのが起源という説もあるようですが、
いずれの説も、雨や泥でパンツが汚れるのを避けるためにはじまった、
という共通点があります。

どれが正しい起源なのかはおいておいて、
遅刻して裾をまくり上げた姿でも注目された紳士や、
ハンティングに興じた貴族の姿にご自分を重ね合わせ、
イタリアスーツでビジネスに勤しむ姿。

いずれにしても英国紳士のモノマネというところに共通点があり、
周囲の勘違いだったのに、結果として最新のファッションとなっていった所に、
当時イギリスのファッションがいかに世界をリードしていかが伺えますね。

ビジネススーツではシングルダブルに大差はありませんが、
冒頭でご紹介したとおり、シングルがフォーマルの仕上げなので、
ここぞというシーンにはシングルのパンツがお勧めかもしれません。

>> フォーマルまめ知識一覧に戻る

このページのトップへ